朝方に雪が降り出して屋根が白くなった。湿気の多いすぐに溶けてしまいそうな雪だ。先日屋根を補修した小屋を撮影に行った。薄く雪が付いて、それなりの風景を作っていた。
稲渕に行くとNさんと出会う。体調を崩していたのがやっと快復したという。一人暮らしだと不安な日もあるだろう。今シーズンまだ風邪を引いていないので更に気合いを入れなくてはと思う。
午後から芋峠に向かった。栢森の集落から奥はバリケードが有り通行止めになっている。実は芋峠までは車でも行くことが出来る。吉野側で道路が欠落しているので通行止めになっている。自己責任でバリケードをずらし通行する。行者像から上は新雪を踏んで快適に走る。
峠に車を置いて、古道を戻りながら撮影。雪と煙る林に大海人の歌を思い浮かべた。讃良と近江から逃げるように吉野の宮へと急ぐ姿が浮かんでくる。「美吉野の耳我の峰に時なくそ雪は降りける…」。