山頂で出会った若い男性がたかすみの温泉から1時間ほどで登ったという。普通早くても1時間30分は掛かるルートだ。よく聞くとトレールランもするのだという。山登りと違って水だけでも走れるので、荷物も無く身軽でいいらしい。この日は山登りなので、お湯でカップ麺を作って食べていたが、早いはずだ。
山を走って何が面白いのと聞くと、ピークに立ったときだけ達成感があるという。本当にスポーツの領域だ。まあ普通の登山でもピークに立った喜びは大きいが、時間が掛かる分その道中も楽しめる。
小峠方面から登ってくる人は皆アイゼンを着けていた。北風の当たる尾根道は雪が溶けずに付いているからだ。山頂付近で被写体を探しながらのんびりと撮影し車の置いている大峠へ下りた。
朝の霧氷は溶けてしまって、小鳥が樹肌をつつく音が響く。見るとコゲラとヤマガラだ。300ミリのレンズしか持っていないが、しばらく追ってみた。気温が上がり風も無く、冬木の木立を楽しみながら峠まで下った。