噎び泣くような津軽三味線をはじくカオスたち、圧倒的な迫力と美しさで衝撃を受けた「王女メディア」、蜷川幸雄の世界に引きずり込まれておぼれそうになった。この舞台は会場を変えて2度観た。「マクベス」の仏壇舞台。「近松心中」の雪場面など、幕が上がると最期までグイグイ引っ張った。いつも彼独自の世界に連れて行ってくれた。とにかくすごい人だった。
人は皆老いて消えていく。どれほど充実した人生を送れるだろうか。残りわずかになって改めて思った。
奈良県美術人協会展が18日~22日まで奈良県文化会館で行われる。明日は会場へ行こうかと思っている。