甘樫丘遺跡の発掘調査が発表され今朝の各紙に載った。一面トップを飾っている。10日に記者発表したもので、入鹿の屋敷跡という確証はないものの関連した施設に間違いないだろう。数カ所のトレンチでは全貌を明らかにすることはできないが、焼けたと思われる土が数カ所にみられた。来年度には広範囲の発掘をやるようだ。
現場は丘の尾根を背にし更に左右を小さな尾根に囲まれた所。東に飛鳥寺、そして宮が見渡せる場所だ。書紀の「谷の宮門」にふさわしいではないか。「上の宮門」といわれた蝦夷の邸は、尾根一つ越えれば今も「えみし谷」と呼ばれている谷がありつながっていきそうだ。蘇我氏終焉の舞台がここであったのかと辺りを歩いてみると感慨深いものがある。
今手直しした寸劇「大化改新」の練習をしている。23日に公演依頼があるため、一部役者が変わり仕切り直しの最中だ。入鹿と聞くともう他人事とは思えない。家族のようなものだ。
吉野にて11/9