音羽山にある音羽観音という道標が気になっていた。行こうと思いつつはたせていなかった。行ってみると参道入り口に杖がたくさん置いてある。ご自由にお使い下さいと。距離は1キロとある。上り始めたらいきなりの急登で100㍍も行かないうちに立ち止まってしまった。杖を借りてくれば良かったと後悔する。これでは先が思いやられると感じたがそのとおりだった。30分以上かかって登り切るとお寺が現れた。標高600㍍の地に建つ寺は尼寺らしく本堂の入り口にかわいい尼僧さんの人形が迎えてくれた。木々に囲まれ展望はきかない。紅葉が数本あり、秋には色づくだろう。しかしここまで撮影に来ようとは思わない。それほどきつい参道だ。
ご住職はお留守らしい。休んでいると声がして、参拝者が上ってきた。「よくもまあ、大変ですね」と思わず声をかけた。中年のご夫婦はこの観音さんは目にいいと聞いて3度目のお参りだと話してくれた。それにしても御利益がありそうなロケーションだ。本堂で千手観音にお参りして、先に下った。さあ、下りがまた辛い。我慢しながら15分で下りたが、もう足は膝が笑っている。
その後、狛へ行き田んぼを撮影した。稲はまだ色づいていない。山中を走っていたらいい展望所を見つけた。この山道もカブで登ったのだが、気を遣って疲れるほどの急阪の連続だった。落日まで2時間以上待ったが黒い雲が現れ期待はずれとなった。