天王寺の美術館へ久しぶりに行った。指導するクラブの方が入選していて案内ハガキをもらっていたので出かけた。APA会員の方の作品もあり、展示作品はいいものがみられた。だが見ているうちに、もういいかなと思ってしまった。強い作品や作者の思いを主張するもの、テクニックに長けた画面が続くと、いつのまにやら自分の視線が作品から遠ざかっていることに気づいた。
次に絵画作品のスペースにいくと、何とも抽象化された大作の平面作品ばかりで一点一点を見るとうなずけるものもあるのだが、続いてしまうと目をとめようという気にならなくなる。その中で最優秀の受賞作品は、感心しながら見入ってしまった。足を止めて見たくなる作品だった。
場内をすべてみて、具象の堂々とした作品を見たいと思ってしまった。何十年も前に弟の作品を軽自動車の屋根にくくりつけて搬入したことがあったが、その絵の印象の方が頭に残っている。
梅雨時になると水滴がおもしろい。