身近にいても知らない昆虫は一杯いる、ということを思い知った。畑で野菜の葉を喰うムシならたいがい見ていると思っていたのだが、車に乗ろうとしたらタイヤに白い綿毛のようなものが付いていた。ダウンボールの様にも見えた。大きさは1センチほどだ。よく見ると動いている。あれ?と思い、カメラを取りだして撮影したら、顔を近づけ過ぎたのか綿毛をすぼませてピュンっと飛んだ。顔は魚のクエかハタのように見えた。なかなかの面構えだ。調べるとベッコウハゴロモという蛾の幼虫ということだった。初めて見た。結構その辺にいるらしいのだが、今まで遭遇したことがない。こういう昆虫は山ほどいるのだろう。田舎で生まれ育ったから野のことは殆ど知っている様な気でいたのだが、どっこい井の中の蛙。恥ずかしくなった。
昨日の夕陽は少し思わせぶりでよかった。