「持統天皇吉野行幸ウオーク」の試行を終えた。新聞各紙と奈良テレビが取材してくれて大きく取り上げてくれた。3年ほど前からやりたいと思っていたイベントなのだが、人的な問題で出来なかった。今回、大化塾で試行をやることになり、劇団員10名に塾長の大学生20人が参加してくれて実現した。劇団で作った輿、幡は行列をリアリティーあるものにしてくれた。そして、担ぎ手の学生は頑張ってくれて山中のポイントまでつきあってくれた。集落の中は当然だが、山道にはいると一層雰囲気が盛り上がる。撮影のための古道行列だったが、道幅等問題点は多く、芋峠まで歩き通すことは困難だとわかった。何せ輿を担ぐには1メートル以上の幅が必要で、加えて輿丁(担ぎ手)の交代要員がいないことには体力的に難しい。
駕籠が行き交い馬が荷物を運んでいた要路も、今は歩く人も無く道幅も狭くなった。讃良の行幸がどのようなものであったのか分からないが、このルートを辿ったに違いないと思っている。ただ山の植生はすっかり変わってしまっている。百年も経たずに杉檜の植林で覆い尽くされた。これを何とか出来ないものかといつも思う。