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リハビリ
 母が退院し、施設に移った。病院から数キロ離れた施設は桜がちらほら咲いていた。病院を併設している施設で、以前ショートステイで世話になったことがある。短期のリハビリを目的として、食べること自立し歩けるようにとリハビリをやってもらう。といっても家で介護するための準備のようなものだ。とりあえず1ヶ月。説明を受けて費用を聞くと15万程見ておかないといけないらしい。更に入所時に3ヶ月分前納してくれという。そんな…と思ったが長期の入所ではないので1月分でよいとのこと。いきなり金かと思った。金がなければ誰も面倒はみてくれない。勢い自分の老後を思った。
 打ち合わせの場で車椅子に座った母は、終始機嫌が良かった。環境が変われば言葉も戻り立つことができるようになるかも知れない 。窓から桜の花を見ながら、そんなことも思ってみた。
 明日香は今菜の花が見頃だ。 
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by asuka-ji | 2009-03-31 22:12 | 介護 | Comments(1)
スモモ
 教室の撮影会は朝から小雨がぱらつく寒い日になった。それでも咲き始めた公園の桜をアップで撮ったり、菜の花の向こうに石舞台を入れたカットなど我慢しながら撮っていると日差しが出てきた。
 甘樫丘に場所を変え、スモモをねらったがまた黒い雲が広がり展望台で回復を待った。風は冷たく朝の気温は3度だった。丘の桜は2部咲きといったところで来週には見頃になるだろう。お昼を回ってから雲の切れ間が現れスモモ畑に移動して撮影。5分咲きの白い花は春の日差しに輝いていた。昼食もとらずに朝7時から午後2時まで撮影、遅い食事の後ことだまでお茶することになった。
 スモモと桜のアップ
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by asuka-ji | 2009-03-26 14:16 | 明日香 | Comments(1)
巨勢路
巨勢路の写真はあまり持っていない。この春JR東海関係で一枚使っていただいたが、どうしても巨勢寺跡の礎石か阿吽寺の椿になってしまう。礎石に椿のカットが使われたが巨勢山のつらつら椿…、をイメージすることぐらいでもっとしっかりと向き合わないといけないのかも知れない。気になって出かけたがまた同じ辺りを撮影することになった。紀路にあたると思われる場所だけにもっとイメージを膨らませるカットをつくっておかなければ、紀の湯に出かけた大海人らも峠を越えて紀の川に出たのだろうか。周囲に残る里山もそれとなく雰囲気を残している。しっかりとロケハンしたいところだ。
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by asuka-ji | 2009-03-23 23:49 | 日々 | Comments(2)
 昨日、彼岸の「道つくり」があり、大きなクヌギを倒した。地域の行事として、春と秋の彼岸に道の清掃や整備をする習わしが今も続いている。道路沿いの桜が2輪咲いていた。彼岸桜は満開で、まだ散らずに持ちこたえている。杏が夕陽に輝いていた。昨日の夜は冷え、今朝の冷え込みもきつかった。気温がめまぐるしく変わる。素直に春には至らない。
 「ラ・ヴィ・アン・ローズ」歌詞の意味も分からずそれでいて心を捉えて離さないピアフの歌声を聞いたのは何十年も前のこと、歌の意味を知り人物を知りますます魅力的に届いてくる歌の数々。歌の抑揚に体が呼応して気楽に聞き流せなくなってしまう彼女の歌は、こんなことをしていてはいけないと、怠惰な気持ちを奮い立たせる力を与えてくれる。五弁の花を大空に精一杯向けて。
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by asuka-ji | 2009-03-21 16:00 | 明日香 | Comments(2)
サンシュユ
黄砂の襲来は毎年のことながら困ったものだ。何せ洗濯物を外に干せない。辺り一面埃っぽく、昨年だったか桜の撮影をしていて空間が目に見えてうす黄色くなっているのに気づいた。棚田の菜の花の向こうは砂色の空間だった。目に見えたものはそのまま写るわけで、仕上がりを見てさらに驚きフィルム何本かが無駄になった。黄色は春を告げる色、といっても黄砂はいただけない。ロウバイ、福寿草、マンサク、サンシュユ、菜の花、たんぽぽ、レンギョウ、やまぶき、春から初夏にかけて黄色い花は結構ある。そんな中、山田のサンシュユを撮影してきた。山田寺跡から西の方にある畑は満開だった。足下に植えられた水仙もちらほら咲いていた。謀反ありと自害せざるを得なかった蘇我倉山田石川麻呂の汚名を晴らそうとする碑が寺跡に建つ。日差しはすでに強くなっており、少し日焼けした。
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by asuka-ji | 2009-03-18 16:08 | 明日香 | Comments(1)
彼岸桜
彼岸桜が咲き出した。いつもウグイスが大きな声で鳴いている家の裏。ふくらんだつぼみの中に数輪咲いている。今年は少し早い、といっても近年時季が定まらず、早い遅いと言えなくなってきた。ツクシは盛んに伸びてきて胞子を飛ばしている。野のすべてのものが腫れ、弾け、新しい姿を現す。ミーの悪さもエスカレートしてきた。外には出さず部屋飼いなのだから少々暴れても仕方がない。春なのだ。
朝から飛鳥川の掃除をしてきた。観光協会の役員10人ほどで河原に生えた木を切りゴミの山を片付けた。桜が咲けば思うカットが撮れるだろう。
午後から病院へ行き、母の爪を切った。分かっているのか喜んでいた。
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by asuka-ji | 2009-03-15 20:35 | Comments(1)
望月
 母の足が伸びて立てるように、何度もベットの上で膝の曲げ伸ばしを試みた。運動機能としては食べることも、立つことも可能なはずだと医師が言う。だが認知症は良くなる可能性があまりない。食べるのだ、歩くのだという意識をもってさえくれれば、入院前の状態に戻ることは可能かも知れないのに…。脱水症状にならないように水分を取らせようとするが根気がいる。介護していくと言うことはこういうことの積み重ねなのだと思う。そして思いもよらぬ好転が訪れるかも知れない、と思って見守るしかない。
 病院の帰り、家の近くで満月を見た。梢の向こうでじっとこちらを見ていた。
どういう訳か朔太郎の詩の断片が浮かんだ。それも月とは関係のない夜汽車。
…しののめちかき汽車の窓より外をながむれば
ところもしらぬ山里に
さも白く咲きてゐたるをだまきの花…。
初めて読んだのは高校生の頃だったか、この「おだまきの花」がどういうものか知らなくて、何処かの鉢植えでこれがそうだと教えられたのは紫色だった。ずっとそうだと思っていた。ところが数十年後、野の花を撮影するようになって信州で薄黄色のオダマキを初めて見た。朔太郎が詠んだのはこの花のことだったのだと分かった。
 ともあれ、朔太郎というとやはり「月に吠える」なので連想したのかも知れない。
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by asuka-ji | 2009-03-10 23:46 | 日々 | Comments(4)
誕生日
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予想もしなかったパーティ。何人もの仲間に誕生日を祝われるなんぞ思いもしなかった。時空の集まりと偶然日が重なった昨日、準さんのケーキ、操さんの花束、明里ちゃんの手作りクッキー他たくさんのプレゼントをもらった。こんなことは何十年経験がないことだ。
素直に感動した。皆の気持ちが熱く胸に響いた。期待に応える台本の手直しが出来ていなくて心苦しかったが、今年もがんばれるこれだけ仲間がいるのだからと明るくなった。
母も昨日は顔色がよかった。食事はあまり摂れないようだが少し元気になった。何とか立てるようになってくれればいいのだが…。
明里ちゃんが作ってくれたフェルトの人形。似ていると皆絶賛。
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by asuka-ji | 2009-03-08 12:25 | 劇団時空 | Comments(2)
さくら
「夜さくら」という名の菓子をいただいた。桜餅と羊羹を一緒にしたような京都の上品なお菓子だ。包みを解くと同封の桜葉が甘く香り立ち、吉野の山桜が目の前に広がった。ゆっくりと春の味をいただきながら風に舞う花びらを思った。…乱れ髪がながれて、楊貴妃の花弁が一つ、小貝をつけたように着いていた…と水上勉の「桜守」にこんな花びらの描写がある。これは恥ずかしいぐらい艶っぽい表現だが、…桜の木の下には死体が埋まっている…という梶井基次郎の表現もまた鮮烈だった。雨の中、家の前の彼岸桜は蕾がふくらんできた。もうすぐピンクの花を咲かせるだろう。
母はベットの上で小さく反応してくれたが、熱があってあまりよくないようだ。何を思っているのか自分の世界にいた。
春は雨と共に確かに訪れており、棚田の菜の花も茎をもたげてきた。
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by asuka-ji | 2009-03-07 00:52 | 日々 | Comments(1)
病室に顔を見せると笑顔で応える。言葉は出ないが手を伸ばしてくることもある。終日点滴だったときとは違って今は食事が出る。おかゆ、魚、野菜、味噌汁のつもりだろうかすべてペースト状で、それをスプーンで口にはこんでやる。どうしても食べないという看護婦さんに代わって食べさせてみたが完食したのは一度だけ。今日も口に入れたおかゆを見せて開けたまま喉へやってくれない。一時間かかってスプーンに数回分なんとか胃に流し込んだ。入院前と比べずいぶん認知症が進んだ。日ごとに壊れていく母を確認しに行くようなもので病院通いは辛い。
母の人格は4年前脳梗塞で倒れ、認知症が始まったときに失われた、と思った。ところがその姿も母に違いなかった。デイの無い日は事務所に連れて行き仕事をしたこともあった。帰りに奈良公園で鹿を見せてやると子供のように喜んだ。その頃とくらべると、変わってしまった。それでも生あるかぎりは付き合っていかねば、と思うようになった。
小雨の紅梅(小原)
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by asuka-ji | 2009-03-05 00:11 | 介護 | Comments(2)



写真家・上山好庸
(社)日本写真家協会(JPS)
会員
昭和25年明日香村生まれ。
48年中京大学卒業。
奈良新聞社を経て写真家を志す。
61年フリーとなる。

※写真の無断転載はご遠慮下さい。
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