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壁画公開
高松塚古墳の村民向け壁画公開があった。入館前のレクチュアーでは昭和47年の発掘からすでに壁画の劣化が始まっており、解体やむなし、しかるべくして至った姿であると文化庁のいいわけにしか聞こえないような話と、カビの原因としてわざわざムカデの写真を見せての説明であった。
その後、作業室の通路にはいるとガラス越しに解体した壁画の石が台の上に乗って並べられている。一番近い石でも数メートル離れており、斜めから角度をつけての見学では詳細は見られない。壁画の漆喰は皆一様に褐色で、いくら劣化しているとはいえ絵の顔料の冴えがないので聞くと、乾燥しているからだという。水分を含めば赤や青の色が立ち上がってくるのだろうが、離れているのと角度のせいで飛鳥美人の絵以外は判別しにくい。それでもやはり本物だ。石の厚みもあって堂々とした存在感だ。これほどの量の石が使われているのかと、石室の大きさからは想像も出来ないほどの石の量。見学は10分ほどで終了した。
近くで見るキトラの壁画公開とは違って、壁画を見たというようなものではないが、写真では見られない表面の凹凸、漆喰のはがれ具合を見ることが出来た。こんな風に掘り起こし解体してしまった以上、明日香で公開するしかないだろう。皆の目にさらされることで、過去の文字通り闇の中の保存とは違った十分な管理の中で残して行くべきだと思う。
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by asuka-ji | 2008-04-27 16:01 | 明日香 | Comments(3)
贅沢
今年はレンゲを堪能できる田んぼがない。栗原の農免道路沿いの一枚が楽しませてくれているが、稲渕の棚田は寂しいかぎりだ。もうすこし経てばと思ってみるのだが、もうこの時期期待できない。田んぼにトラクターが入る。スズキの藁が無くなる。田植えに向けての準備が始まるのだ。といっても全ての田んぼに苗が植わるのは6月半ばだ。
この季節、若葉が目にしみ薫風そよぐ野辺を歩くのは気持ちがいい。川辺のシャガが揺れている。ウグイスの澄んだ声とイカルの鳴き声が競っている。緑陰に身を委ね、きらきらと輝く水にそっと手を入れてみたくなる飛鳥川。初夏の一日はカメラも持たず何も考えずに歩いてみる。この地にいることを実感して。そんな贅沢をしたってかまわない。
まもなく連休。明日香も賑わうのだろう。
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by asuka-ji | 2008-04-24 12:13 | 明日香 | Comments(2)
春の会式
聖徳太子ゆかりの橘寺で春の会式があり行ってきた。太子殿の修復が完成し営繕完了の法会も行われた。百味の御食が経堂から本堂まで参列者の手渡しで送られ奉納される。特に品は決まっていないらしいが、お米、昆布、寒天からツクシ、ウドなど季節の野菜も加わる。寺を支える講社の人たちが黒塗りの三宝に乗ったお供えをうやうやしく送ってゆく。父母もこの列に参加していたのだろう。桜の若葉が日差しをすかして鮮やかだ。無理をしても母を連れてくるべきだった。本堂での法会を聞きながら、そこに立っている自分は父に導かれてきたのだと思った。横で手を合わせ祈りつづける父の姿が見える。自分など恥ずかしくて比べようもないほど誠実に生きた父。山門を抜ける風に播がはためく。若葉が目にしみる境内を父と共に眺めている気がした。
レンゲが咲き出した。
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by asuka-ji | 2008-04-22 21:29 | 明日香 | Comments(3)
まだプロットは
 いつの間にやら4月半ばになっていた。春号から連載になった「百万人の写真ライフ」の夏号締め切りが迫った。ずっと先のことだと思っていると直ぐ目の前にやってくる。時空の予定も5月、6月とつづき、秋公演の台本にも取りかからないといけない。
 まだプロットは出来ていない。というより、毎回プロットを作っていない。冒頭に浮かんできたシーンを書き始め、後はその力を借りる。定まらぬままに発進するわけだから、何処へ行くのやら。途中メンバーの意見を聞き、自分が書こうとするものがどういうことだったのか確認していく。さんざん悩み抜き、あげくの果てにこんなものだろうと皆の前に提示し許しを請う。後はメンバーのパワーで舞台が出来上がってくる。決して一人ではできない行程で、公演当日そこにお客さんが参加する。これが一番大事なことだ。客と舞台が一緒になって劇空間を作り上げる。この素晴らしさを体験すると、もうそれまでの苦悩なんぞ何処へやら。でもそこまでいくためには、先ずスタートしなければならない。
 飛鳥川辺りの花桃。
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by asuka-ji | 2008-04-16 12:46 | 劇団時空 | Comments(6)
吉野山
 吉野山での撮影会を毎年している。桜の季節は平日でも人の列がつづき駅から蔵王堂を通り中千本までの町並みは人でごったがえす。流れにまかせるしかないような状態は撮影意欲をそがれるので、昨年からバスで如意輪寺まで行き、上千本への山道を歩いて後は下りながら撮影する。振り返って蔵王堂を見ながら上る山道は人も少なく、シロヤマザクラの老木が楽しませてくれるいいコースだ。早蕨が姿を見せ、二輪草も咲いている。3日前から腰痛が出ていて時々悲鳴を上げながら、それでも歩くことが出来た。少人数の撮影会は桜の園で弁当を広げ、小橋の焼きもちまでいただいた。花は中千本が5分咲きぐらいで、上はまだ早い。今週末から来週に掛けてがいいかも知れない。天気もよく春の一日を楽しませてもらった。
駅の上の尾根に着くと朝靄がたち、少しの間演じてくれた。4/9
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by asuka-ji | 2008-04-11 12:45 | 日々 | Comments(7)
同窓会
 中学の同窓会があった。30数年ぶりに見る顔もあり、それぞれの変わりぶりに自分の顔を重ね合わせた。皆、初老の気配を見せている。子育ても終え女性陣はエネルギッシュだ。歳とは思えぬ美しさをとどめている人もいる。ゆっくりと話したかったが時空の夜桜公演と同じ日になり、準備の都合上早めにぬけることになった。公演の宣伝は十分させてもらったが、何処か心残りだ。滅多に合わない同級生。夜までゆっくりしたかった。そんな中、自分のブロブをずうっと見てくれている人がいた。同級生から聞くとなんとなく照れくさいもので、それに素敵な雰囲気を漂わせている彼女の名前が出てこない。何せ名前は近しい人でもたまに忘れる。別れた後はがゆくて、暫く頭の中をあちこち訪ねてやっと出てきた。よく知っている子だった。確か小学生の時、明日香に引っ越してきた。おさげ髪が似合っていた。鼻をたらした明日香の子らとは違って町の匂いのする子だった。そして父親が刑事だった。と記憶がざわざわと甦る。
 時空の夜桜公演は盛況だった。前日のNHKでの生出演PRも効果があったのか、客席はいっぱいになった。そして寒かった。夜桜は寒いものだ。その分人の心の温かさが身にしみる。
 時空メンバーをモデルに甘樫丘にて。4/4
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by asuka-ji | 2008-04-10 16:02 | 明日香 | Comments(5)



写真家・上山好庸
(社)日本写真家協会(JPS)
会員
昭和25年明日香村生まれ。
48年中京大学卒業。
奈良新聞社を経て写真家を志す。
61年フリーとなる。

※写真の無断転載はご遠慮下さい。
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