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水蒸気
 昨夜の雨も上がり金剛山は薄く雪化粧をしていた。吉野の山は少し積もったかも知れない。西行庵辺りに雪はないだろうか。そう言えばしばらく吉野へ行っていない。暖かい冬はそれはそれで過ごしやすいのだが、どうもしっくりこない。車のスタッドレスがいたずらにすり減って行く感じだ。母を送り出してから棚田に行くと、水蒸気が立ち上っていた。山陰を背景に煙りのようにわき上がっている。あわててカメラを構えシャッターを切る。手前には菜の花の緑が畝を走り、濡れた冬草がキラキラと輝いている。何とも言えない冬の光景だ。今日はいい出会いがあった。
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by asuka-ji | 2007-01-22 14:41 | 明日香 | Comments(6)
とんど
 霜が降りて寒い日が続いたと思ったらすぐに暖かくなる。畑に行くとセリが出ていた。今年はずいぶん早いなと摘んでみるとざるに一杯分あり、セリご飯を炊いた。思わぬ春の恵みに舌鼓を打つ。年が明けてから松の内も終え、14日にはとんどをした。最近は人手不足で休みの日に行う所が多いのだが、うちの村ではまだ行事ごとゆえ日を変えてはいない。それぞれに意味のある日が決められているのだからそれに習うのがいいと思う。氏神の八坂神社で、飛鳥さんに来てもらって火をおこしお祓いをしてもらう。その火は下平田の方も提灯に灯して持ち帰られる。とんどはあっというまに大きな炎を天に伸ばし近づけない勢いになった。こどもたちが書き初めの半紙を火に焼べて上達を願う。それぞれ持ち帰った火で小豆粥を炊き、それを枇杷の葉に乗せて神棚や八百万の神様にお供えしたものだ。我が家ではもうしていないが、今でもきちんと続けておられる家が半数ほどあるようだ。これで正月は終わる。ひととき昔に思いを馳せて、うやうやしくお供えをしていた父の姿など思い起こしていた。
今日から21日まで奈良県美術人協会の新春展が県文化会館で行われている。
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by asuka-ji | 2007-01-17 11:27 | 明日香 | Comments(1)
寝床で母が
 夜寝床で母が声を上げて泣いた。激しい嗚咽に少し戸惑った。これまでに泣くことはあってもこれほど激しくはなかったように思う。もう何も出来なくてどうしようもない自分をお父さんはどうして先に逝ったのか、皆いなくなって独りになったとひとしきり泣いた。私がここにいるといっても暫く続いた。いいようのない孤独感が突然押し寄せたのか、本当に認知症なのかなと思うほどだった。15分ほど慰めているとそのうち眠りについた。その後、今度は私が眠れなかった。遅くにベランダの戸を叩いて帰って来たミーと枕を共にしながら、2年前脳梗塞を起こしてからの母を思いながら寝付けなかった。よく考えてみるとそれ以前にも妙なことが何度かあったのだ。きっと小さな梗塞が起こっていたのだ。それにしても母の変わりように驚いてしまう。もしかしたら本人はもっと自覚しているのかもしれない。鼻の詰まったミーが耳元でいびきをたてている。月夜が障子をやわらかく照らしている、と思っていたらもう夜明けで白みかけていたのだ。
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by asuka-ji | 2007-01-04 15:05 | Comments(2)
年が明けた
 年が明けた。深夜の月明かりの中、橘寺と岡寺に詣った。静かな橘寺と対照的に岡寺は参拝者で賑わっていた。新年に対する期待感なのか、皆少し浮かれたような顏をして坂を上ってくる。すべてのひとに分け隔てなく新しい年がやってくるのだ。明かりに照らされた塔と、鐘楼の前には新年の鐘を撞こうと人々の列。香とかがり火の煙りが漂う本堂前で生姜湯をいただく。龍の鎮まる龍蓋寺は諸人を受け入れている。
 最後に氏神さんの石段を上りながら今年は何が出来るのだろうかと、重い心の扉を開いてみた。そういえばこの八坂さんに毎年両親とともに参拝した。12時が過ぎると暗い石段を上った。当時は深夜のかがり火もなく、皆夜が開けてからお参りをしていたようでいつも私たちだけだった。帰ってから父に従って祝をした。父は我が家の当主だった。今は明かりの点いた参道と広場のかがり火。当番の人達が迎える。お参りをし挨拶を交わす。お神酒をいただき帰り道、心の底の澱のようなどろどろはまだ消えず、思い切り吸い込んだ冷気を一気に吐き出してみた。思えば毎年それをひきずってきたのかも知れない。また一年が始まる。
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by asuka-ji | 2007-01-02 15:02 | 日々 | Comments(5)



写真家・上山好庸
(社)日本写真家協会(JPS)
会員
昭和25年明日香村生まれ。
48年中京大学卒業。
奈良新聞社を経て写真家を志す。
61年フリーとなる。

※写真の無断転載はご遠慮下さい。
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