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紅蓮の落日
 久しぶりに夕日を撮ろうと畑に上った。細川の田んぼの畦に鈴なりになったカメラマンを見ると、撮る気がそがれてしまったのだ。畑なら道路から撮るので少しは落ち着く。カーブを曲がると、誰もいない。まあ、今日はもうひとつだから皆よく分かっているのだろう。眼下の棚田で草が燃やされ煙りが漂っている。かすかに何とも懐かしい枯れ草のくすぶる匂いが立ち上ってくる。夕日はかろうじて姿を見せたかと思う間もなく沈んだ。二上の後ろに黒いついたてのような雲が立ち見栄えが悪い。でもどんな光景であれ悪いと思うとだめで、これがいいのだと言い聞かせる。案の定、こやけがきれいに焼けた。これが「紅蓮の落日」かと、10分間程シャッターを切った。細川の棚田は水面に映り最高によかっただろうと思う。でも今日はここでよかった、と独り占めの客席でうなずいた。
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by asuka-ji | 2006-05-30 11:06 | 明日香 | Comments(7)
大台ケ原
 大台の撮影会は欠席者が多く少人数となったこともあって、久しぶりにあまり通らなくなったシオカラ谷を経由して大蛇ぐらを目指した。ブナの新緑が目にまぶしい山道は一気に谷へ下りて行く。この道は帰りに通ると息が切れ後悔すること間違いない。下りた以上上らなくてはならないのだが、谷から少し上がるとシャクナゲが出迎えてくれるので知らず知らずに登っていってしまう。天気が良すぎて写真の面白みには欠けるが、澄んだ空気が心地よい。ちょっと花付きが寂しいが、つぼみの赤が濃くて時期はちょうどよかった。人もあまり多くなく、大蛇ぐらの鼻も順番待ちすることなく行けた。アカヤシオやシロヤシオはこれから来月初旬頃だろう。今年は気温が低かったのだ。帰りは牛石原を通って駐車場に戻った。
 7月に西大台に行かねばと思う。もう来年から入れなくなるかも知れないからだ。東大台も周遊路にすべてロープが張られた。柵を越えて撮影することをしてはいけない。これは守らねばいけないことだ。ただ西大台は行くことすら許可制となるようだ。お上からお許しをいただいて山歩きをするのも嫌だし、いっそのことドライブウエーを閉鎖してはどうかと思う。鹿に首輪やピアスを付け、森に鉄柵をめぐらして再生への試みがいろいろなされているようだが、人が安易に入れないようすべての車を遮断すればいいのだ。車道が無かった頃の状態にしてみればいい。檻の中の植物や延々と続く鉄柵の森を目にするのはあまりに悲しい。
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by asuka-ji | 2006-05-26 14:29 | 日々 | Comments(2)
雨上がりの芋峠
 母がショートステイのベットで倒れ、打撲のため歩けなくなった。めんどうを見るものがいなくなるので初めての試みだったのだが、帰ってきた姿は目にアザをつくり足の痛みがひどいらしく全く歩けない。一人で出て行ってしまうことがないので助かるのだが、トイレや食事が大変でこちらの腰も危なくなる。こちらの都合とはいえ預けて起こったことだけに何処かうしろめたい気がしてすっきりしない。日にち薬で良くなるのだろうが…。いろんな問題を山積したまま雨上がりの芋峠を歩いてきた。千股側の山道をもう一度撮影したかったのだ。シダがきれいな緑色をしているうちにと思って出かけた。大海人や讃良が通ったと思われる山道を辿ってみた。
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by asuka-ji | 2006-05-22 14:20 | 明日香 | Comments(5)
信州の撮影会
 恒例となった信州の春の撮影会は八千穂高原から清里へ出かけた。木々の芽吹きは昨年よりも少し遅れ気味で、渓谷にはまだ残雪が見られた。ミツバツツジもまだつぼみだった。来月になればレンゲツツジが白樺林に咲いて色の対比がおもしろいだろう。6月もいい所だ。小雨が降ったり撮りづらい時もあったが、春の高原を満喫してもらった。清泉寮に泊まりソフトも食べた。二日目の夜明けは少しの間焼けてくれて皆感激した。
 さあ、いよいよ台本に集中しなければ、とまだボオーとしている頭を叩いてみる。
 美しの森から
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by asuka-ji | 2006-05-19 14:02 | 日々 | Comments(2)
キトラ古墳
 キトラ古墳の白虎像を見てきた。意外と小さくきれいだった。ケースの中に入ったはがされた壁は、漆喰がまだ白くアイボリー色で墨色の線書きに口の中や部分的に朱が入っている。一緒になった日本画の烏頭尾先生はかなり描ける人ですねと話された。よく見ると下絵のようなかたどりがあって、それをなぞるように描かれている。だがその線を逸脱して描かれたところもあり、絵師の筆による力やリズム、勢いのようなものが感じられる。素晴らしいと思った。反面、これでいいのかとも思う。土器や木簡と違い遺跡は現地にあってこそ意味のあるものだ。まして静かな眠りついた死者の墳墓だ。水を差された被葬者の霊は安住の地を探して彷徨っているかも知れない。はがされた以上は何らかのかたちで公開すべきだろうが。現地キトラ古墳のそばで、方法はしっかりと考えねばならないだろう。
 明日から飛鳥資料館で一般公開される。
芋峠への道
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by asuka-ji | 2006-05-11 14:41 | 明日香 | Comments(5)
憂鬱な日
 ノートの前に終日座ってみたものの、途中で止まったままの台本が進まず。連休はいつの間にやら終わっていた。6日石舞台公園の芝生広場で「大化改新」を上演した。いい天気で暑くて日陰から出てこようとしない観光客を相手に、それでも300人弱の人が観てくれた。棚田は田おこしが始まり、苗代の準備が進んでいく。放置したままになっている畑の草刈りをしてみようかと始めたら、いきなり雉を傷つけた。バタバタという音に何事かと思ったら、翼を血だらけにしたメス雉が転がり出た。草刈機でひっかけたらしい。10個ほどの卵を温めていたのだ。「なんでこんなとこにいるのよ」と、そっと抱いて巣に置いてみたがだめで、またバタバタと転がり何処かへ行ってしまった。飛ぶことも出来ないし、多分そう長くは生きられないだろう。重いものが胸につかえて、憂鬱な日がさらに辛い日となった。翌日巣に行ってみたら、卵は何者かに食べられ殻だけが散乱していた。この日も気分がすぐれず、台本どころではなかった。
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by asuka-ji | 2006-05-09 16:16 | 明日香 | Comments(1)
新緑
 レンゲと新緑をしっかりと撮影した。連休といっても朝7時頃迄は人も居ず、棚田を思うように撮れた。曇りの日は飛鳥川を歩いた。山吹が気になっていて栢森辺りを探した。少しは使えそうな場所があり押さえた。モミジも新緑で、シャガも咲いている。長靴を履きスーパーカブにコンテナをつけた格好で徘徊していた。このホンダのカブ、田んぼの風景に良く合うのだ。スクーターではこの味は出ない。停めた自分の車がじゃまになることがよくあるのだが。こういうときにうまくとけこんでくれる。カメラを持たずにうろうろしていたら、いいモデルになるのかもしれない。いずれにしても田舎のおっさんなのだ。走行1万キロを越えているのだがまだまだ峠を越えて走るカブ。頼もしい奴だ。
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by asuka-ji | 2006-05-01 14:26 | 明日香 | Comments(1)



写真家・上山好庸
(社)日本写真家協会(JPS)
会員
昭和25年明日香村生まれ。
48年中京大学卒業。
奈良新聞社を経て写真家を志す。
61年フリーとなる。

※写真の無断転載はご遠慮下さい。
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