カテゴリ:明日香( 985 )
橘寺
 橘寺の桜葉が雲間からの日差しに輝いていたので、東門にカメラを構えた。落ち葉を掃こうとしていた寺の方が「掃かない方がいいですね」と気を使って手を止めてくれた。先日の風でほとんど落ちてしまったらしい。横に南天の赤い実が秋の深まりを知らせている。掃き清められた境内に、また新しい紅葉が舞い落ちる。どれひとつとして同じ色は無い桜葉。一葉の中の色のトーンがみごとだ。まねのできない自然の妙がある。
 聖徳太子誕生地といわれる橘寺。父がこの寺で100日(?)行をしたと聞く。寒菊一本を手に毎夜本堂にお参りしたようだ。家からお寺までいっさい口を利いてはならないため、証明書のようなものを手にして通ったらしい。以来橘寺は私にとっても特別なお寺となった。
 本堂横の落ち葉の中に菩提樹のトンボが落ちていた。
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by asuka-ji | 2005-11-15 16:39 | 明日香 | Comments(5)
霜月
今日から霜月、11月だ。朝6時半、真弓から佐田の丘陵が白いベールをまとったように見えたのであわてて家を出たが、それはもっと遠く金剛山系の麓、風の森峠の方だった。佐田といえば村の鎮守さんにある束明神古墳が陵墓に比定されると立ち退きになるやも知れんと、住民がそれを壊して隠したという話を聞いたことがあった。うろ覚えだが村人は殆ど同じ姓で的場だったような気がする。草壁皇子のこともよく知っておられた畑仕事のおばあさんが話し相手になってくれた。
その束明神が今日の朝日に載っていた。確か今日…、だと思う。何せなんでもうろ覚えだ。佐田の丘陵は飛鳥の関所のような役割を果たしていたようで、近くから物見櫓のような建物跡が発掘されている。重要な場所だったようだ。周辺を歩いてみるとよくわかる。
まあ、そんなことでそちらには向かわず、コスモスやススキを撮った。門脇先生がこだわっておられた宮跡から見上げる多武の峰、その辺りをもう一度見直して歩いた。
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by asuka-ji | 2005-11-01 17:02 | 明日香 | Comments(2)
細川谷に霧が
 昨日は教室の撮影会を明日香で行った。朝細川谷に霧が湧いた。稲渕の棚田から見ると、多武峰から下る山陰に斜光が差していた。晴天を待っていた稲刈りが始まった。この一週間でほとんど終わるだろう。コンバインを使わず、ハザ掛けが見られるのはありがたい。刈り取りの後しばらくこの光景が続く。明日香ならではの風景になってきた。
 秋が深まり晩秋から初冬にかけての明日香は朝がおもしろい。撮影に来るカメラマンも彼岸花の時ほどの喧噪は無いが、まだまだマナーの悪い人も来るようだ。同じように見られるのは悲しいものがある。ゴミを拾ってもすぐに捨てられる。いつもいつも拾えない自分に後ろめたさを感じるが、持ち歩くには量が多い、たとえ一回でもゴミ拾い専用の回数を増やさなければと思う。
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by asuka-ji | 2005-10-13 16:27 | 明日香 | Comments(2)
雷鳴が
 未明に雷鳴が轟き、天が落ちるかと思われるほど闇が騒いだ。それはしばらく続いた。その後激しい雨音に変わった。再び眠りに落ちることもなく空が白んできた。相当激しい雨が降ったようだ。
 朝棚田に出ると、刈り取りを待つばかりの稲が倒れていた。阪田に下ると暗い霧の中に色とりどりのコスモスが咲いていた。そろそろ稲刈りだというのに雨は困ったものだ。ハザ掛けの稲も重そうに濡れている。
 手直し仕掛けた寸劇の台本が、土曜日までに出来るのかどうか微妙になっている。明日は教室の撮影会。棚田の撮影だ。
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by asuka-ji | 2005-10-11 19:40 | 明日香 | Comments(3)
朝もや
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 二日続いた雨が止んで、朝もやが立った。朝風峠近くの柿山にまだ彼岸花が咲いていた。濡れた顏が朝日に照らされ、少しはにかんでいるように見えた。気温が下がらないのでいつまでも咲いているようだ。峠を越えると黄色く色づき始めた棚田がもやっていた。刈り取りを待つ稲穂が重そうに頭を足れている。谷間の集落から川下の阪田までゆっくりと見渡した。そこには阪田寺の伽藍があったろう。南淵請安もこうして朝の風景を楽しんだだろうか。日々表情を変える姿と、風と、かすかに聞こえる飛鳥川の瀬音を。
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by asuka-ji | 2005-10-06 20:00 | 明日香 | Comments(4)



写真家・上山好庸
(社)日本写真家協会(JPS)
会員
昭和25年明日香村生まれ。
48年中京大学卒業。
奈良新聞社を経て写真家を志す。
61年フリーとなる。

※写真の無断転載はご遠慮下さい。
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