黄砂の襲来は毎年のことながら困ったものだ。何せ洗濯物を外に干せない。辺り一面埃っぽく、昨年だったか桜の撮影をしていて空間が目に見えてうす黄色くなっているのに気づいた。棚田の菜の花の向こうは砂色の空間だった。目に見えたものはそのまま写るわけで、仕上がりを見てさらに驚きフィルム何本かが無駄になった。黄色は春を告げる色、といっても黄砂はいただけない。ロウバイ、福寿草、マンサク、サンシュユ、菜の花、たんぽぽ、レンギョウ、やまぶき、春から初夏にかけて黄色い花は結構ある。そんな中、山田のサンシュユを撮影してきた。山田寺跡から西の方にある畑は満開だった。足下に植えられた水仙もちらほら咲いていた。謀反ありと自害せざるを得なかった蘇我倉山田石川麻呂の汚名を晴らそうとする碑が寺跡に建つ。日差しはすでに強くなっており、少し日焼けした。