大台の撮影会は欠席者が多く少人数となったこともあって、久しぶりにあまり通らなくなったシオカラ谷を経由して大蛇ぐらを目指した。ブナの新緑が目にまぶしい山道は一気に谷へ下りて行く。この道は帰りに通ると息が切れ後悔すること間違いない。下りた以上上らなくてはならないのだが、谷から少し上がるとシャクナゲが出迎えてくれるので知らず知らずに登っていってしまう。天気が良すぎて写真の面白みには欠けるが、澄んだ空気が心地よい。ちょっと花付きが寂しいが、つぼみの赤が濃くて時期はちょうどよかった。人もあまり多くなく、大蛇ぐらの鼻も順番待ちすることなく行けた。アカヤシオやシロヤシオはこれから来月初旬頃だろう。今年は気温が低かったのだ。帰りは牛石原を通って駐車場に戻った。
7月に西大台に行かねばと思う。もう来年から入れなくなるかも知れないからだ。東大台も周遊路にすべてロープが張られた。柵を越えて撮影することをしてはいけない。これは守らねばいけないことだ。ただ西大台は行くことすら許可制となるようだ。お上からお許しをいただいて山歩きをするのも嫌だし、いっそのことドライブウエーを閉鎖してはどうかと思う。鹿に首輪やピアスを付け、森に鉄柵をめぐらして再生への試みがいろいろなされているようだが、人が安易に入れないようすべての車を遮断すればいいのだ。車道が無かった頃の状態にしてみればいい。檻の中の植物や延々と続く鉄柵の森を目にするのはあまりに悲しい。