1月14日はとんどの日。注連飾りなどを火にくべて今年一年の無事を祈る。昔はその火を持ち帰りかまどで小豆がゆを炊いて、それをビワの葉に乗せて神棚などあちこちに供えた。今は竈も無いので神棚に灯明を上げる火に使ったりするようだ。
鎮守の八坂神社では飛鳥坐神社の飛鳥さんに来てもらって、とんどの火を採火する。火打ち石で火を飛ばし、ガマの穂に着火する。それを松明に移して神社の近くに組み上げたとんどに火を付ける。こんな採火をするのはここだけで、他の地域ではしていない。ある年から始めたもので伝統的に続けてきたことではない。それでも何となく格好がいいので、これもよしと思っている。
とんどに習字の半紙を燃やし高く上がったら字がうまくなるとかいったものだが、今この集落には子供は殆ど居ない。いるのは年寄りばかり。今更字が美味くなってもという年代ばかりだ。