雨が止むと山がベールに囲まれ見え隠れしていた。花と枝には水滴が付き色鮮やかだった。そして何よりも漂う甘い香りがカメラの周りを包むようだった。
稲渕のロウバイがどんなものかと行ってみた。まだ十分に撮影できる。盛りの花と蕾も付いていた。15年前にTさんが植えられた木は、今も訪れた者を芳香で迎えてくれる。
棚田の上にある畑から背景を見ると思うように切り取ることが出来ない。ビニルハウスに張られた青いシートや、畑に置かれた雑多なものがゴミのように見えて収まりが悪い。必要のない電柱も邪魔者だ。これを整理することができたらどんなに気持ちのいい風景になるだろうか。仕方なく適当に切り取る。
協会の事務所へ行ってから、あまりに細川方面の山がいい感じなので石舞台へ行って撮影した。