朝から家の周辺の草刈りをした。道路脇の草は誰かが刈らねばならず、定期的に行っている。ボランティア活動は気持ちがいい。特に草刈りは見る見るきれいに変わっていくので達成感がある。汗だくになってしまい、シャワーを浴びたらその後やけに涼しくなった。台本に掛かりっきりで部屋にいて、夕方NHKのYディレクターと打ち合わせがあり外に出たら寒かった。
土曜日に棚田を撮影しているところを取材してくれるとのことで、細川へ下見に行った。べったりの厚い雲で、「期待できませんよ」と釘を刺しておき、棚田へ向かったら、濃いグレーの雲に覆われた西の空がわずかに開けている。「ひょっとしたらとんでもない光景に出会えるかも」と祈るように見つめる。
そのときを迎えるとやおら陽射しが現れ、眩しいばかりの光はやがて上の空を染め出した。「わあ、すごい」とディレクターの声。残念ながら下見のため、カメラクルーは来ていない。当日もこのような光景に出会えればいいのだが…。
仕舞いかけていたら写遊さんが現れた。仕事でカメラは持っていなかったらしい。こういう日もあるのだ。