家のみかん山が3カ所あった。木の数にして300本ほど。みかんが安くて出荷できなくなった頃、栽培をあきらめて木を伐り他の作物に変えるところが出始めた。我が家も大半は伐った。その一部に父が栗の木を植えた。秋になると大きな栗が出来て秋の味覚を楽しんだ。栗ご飯を食べると父のことを思う。
その栗が三方植林された杉の木で囲まれ、日が当たらなくなってきた。その杉林も昔はみかん山だった。苗木が大きくなり、間伐もあまりされなく昼も鬱蒼とした林下には草も生えない。それが三方を囲んだものだから栗の木は上の方でしか葉を付けない。数本が枯れ、かろうじて3本が生き残っている。栗はあまりならず、少ない栗を先住者のイノシシと分けている。
この春ここで死んだイノシシは、跡形もなくなっていた。自然に帰っていったようだ。おこぼれの栗で、栗ご飯をいただいた。
家の用事で撮影はしていない。一昨日の岡。