天空の城といった写真をよくみる竹田城。雲海を期待して前夜からの出発で撮影会があった。高速ばかりで和田山まで着いてしまい、道中の線の記憶が夜とはいえ希薄になる。町から数百メートル程上がったところの駐車場にマイクロバスを止め、空を見ると星が出ていた。天気は雨が降る予報だったが南の天空に浮かぶオリオン座を撮影。4時にゆるやかな車道を行くコースで出発。闇の中十数人の隊列はばらけてしまい、城郭に入ると小雨も降り出した。町の明かりが濡れてにじんだように見える。先客が数人三脚を立てている。梯子を上る天守には誰もいなかった。この時期天気が良ければ毎朝3時頃から場所取りをしていると聞いていたが、この天気ではさすがに少ない。
天守角から南千畳に向かってセットし、濡れながら暗闇の中ISO400、F2.8、60秒露光で撮影するもピントが気になりF5.6で露光を調整する。右下の火事のような明かりは高速の料金所だ。こうして風景は変わっていく。雨は小降りから本降りとなり大半の人はバスに戻ってしまった。やがて明るくなると周囲は刻々と変化し雨模様の城跡を楽しませてくれた。 その後砥峰高原へ。ススキはもう遅かったが褐色の原は見応えがあった。