雨の予報で覚悟を決めていた15日の未明。空に隙間が出来、星の見える部分があった。これは陽が見られるかも知れないと麦草峠を走らせる。4時半、空に太陽が現れダケカンバの木の間から見え隠れする。急坂を一気に下り、ふる里の展望所に到着。雲海の上に輝く朝日を目の前にする。歓声が上がりそれぞれシャッターを切る。予想しなかった陽射しだ。何度も目にした八千穂高原の夜明け、それにしても雄大な風景だった。浅間山から荒船山と雲の上に頭を出している。
レンゲツツジが随所に咲き、足もとにはベニバナイチヤクソウが可憐な姿を見せてくれる。八千穂高原で昼過ぎまで撮影し、蓼科へとバックした。夜は温泉にゆっくりと浸かり疲れを落とした。今回の撮影会も幸運に恵まれた。