締め切りの迫っていた原稿を入稿した。柔らかい日差しの中、文化会館まで展覧会を観に出かけた。教室の方が出されているので観てあげなくてはいけない。事務所を出て直ぐの率川神社に梅が咲いていた。朱塗りの社が春の日差しに映える。風は冷たくマフラーに手袋という格好だが、凝り固まった肩がほぐれてくるような清浄感がある。作品展はちょっといいものがあった。皆熱心に撮影されている。
帰りに百夜月に寄った。ずいぶん久しぶりだ。鴨南蛮のつけ麺を初めて食べた。蕎麦はいつでもざると思っているので冬でも暖かいのは食べない。つゆが暖かいざる。だが美味しかった。後でいただくそば湯がさらに満足させてくれた。信州へ行かなくてもここの蕎麦は美味しい。事務所から歩いて10分なのに、そんな余裕がなかった。帰り道なんとなく心が弾んでいた。