霧雨の中、棚田へ向かった。雨具に長靴、ミニバイクで走った。撮影にはミニバイクが重宝する。D3Xをたすき掛けにして、ハスキーのハイボーイは足もとに、バックは持たずベストのポケットに予備レンズを1本。メインは24~70のF2.8、殆どこれで事足りる。予備は70~300の軽いやつ。105のマクロになることもある。ミニバイクの時は軽快な装備に限る。目立たない所に置いて歩き回ることが多いからだ。これはジョルノの時。スーパーカブだったら、仮に駐めた自分のバイクがじゃまになっても田んぼに似合うので気にならない。
少し煙った南淵山や稲渕の集落をバックにいくらかシャッターを切った。コナラやクヌギの黄葉が稜線を彩る。晩秋から初冬の風景となる稲渕。迷彩服を着た鳥やさんが一人、棚田広場に車を持ち込んで一人で三脚を何台も立てていた。そこには置かないでよと言いかけたが止めた。車が無ければ撮れたカットもあったのだが、多分午前中は動かないだろうと思ったら予想通りだった。毎度の棚田だが黒い雲に覆われる昼過ぎまで歩き回った。昼食を食べたら急に晴れてきた。あわててまた走ったが、もうすっかり霧は無くなっていた。
南淵山と朝風峠から