木々は知らぬ間に成長する。先日から甘樫丘で木の頭が展望を遮っているため、脚立を使用していると書いたが、畑の七曲がりもそうなってしまった。いつぞやの台風で山の木が倒れ思わぬ展望所が出来たのだが、その跡に植えられた檜の苗が大きくなり、もう普通に大和三山を見ることが出来ない。今なら脚立でかろうじて撮影できるが来年には無理だろう。そこから数百メートル上ったところに以前は展望台なるものがあった。前の木がじゃまするようになり東屋と案内プレートは心ない者たちによって破壊された。村が撤去して跡形もなくなったが、その道路の山側の崖上に絶景ポイントがあった。久しぶりに山に入ろうとしたらどうも道が見えない。笹をかきわけて行くと、案の定ここも木に遮られて明日香の里が見えない。前述の展望所が出来てからそういえば数年来ていない。もうこれで明日香を鳥瞰することの出来る場所は無くなった。行政が買い上げるか提供してもらってそういう場所を作ることが必要だと思う。個人的にやりたいとは思うのだが、明日香で土地を譲ってもらうことの困難さを身にしみて感じているだけに、非常に難しいことだろう。とりあえず、今回は撮影出来た。